教会の一年(典礼暦年)

教会は毎年、一定の日に、キリストの救いのわざを思い起こして祝います。

毎週、主日と呼ばれる日曜日に主の復活の記念を行い、年に一度、復活祭にはもっとも盛大な祭儀を行います。

 さらに、一年の周期でキリストの神秘全体を展開するとともに、聖人たちの帰天の日を記念します。



クリスマスイルミネーション
先礼式
バンヌーの聖マリア

■待降節と降誕祭(12月25日)

神の子、キリストの来臨を追憶する降誕祭(クリスマス)のための準備期間。

待降節第一の主日~第四の主日まであり、その次の主日(日曜日)が12月25日の降誕祭です。

その日の前夜は「主の降誕夜半ミサ」(クリスマス・イブ)が行われます。

神の母聖マリアの祭日(1月1日)

この日は元旦ですが、教会では降誕祭や復活祭と同じ重要さの祭日として、聖母マリアを特別な愛をもって敬います。元旦ということも相まって、全ての信徒はこの日のミサにあずかります。

四旬節と復活祭

復活祭前の準備の期間を四旬節と呼んでいます。復活祭は「その年の春分の日以降、最初の満月の次の日曜日」です。ですから、クリスマスのように日にちは決まっていません。毎年変わります。したがって四旬節も変わります。復活祭をふさわしく迎えることができるよう、祈りと断食に励む習慣が初期の時代から始まりました。復活祭の46日前が「灰の水曜日」と言い、この日から四旬節が始まります。そして、「聖なる過越しの3日間」が始まる主の晩さんの夕べのミサの前で終わります。そして、復活の主日となります。

洗礼を受けた新しい仲間を迎え、教会が新しい気持ちで主の復活を喜び合う季節です。

聖母の被昇天(8月15日)

聖母マリアが天に上げられたことを祝います。教会では特にこのために執り行うことはありませんが、終戦の日と重なるために日本人にとっては、平和を祈る日にもなります

諸聖人の日と死者の日(11月1日、11月2日)

 主日ではありませんが、大切な日とされています。亡くなった人々のために祈ります。日本人がお盆を大切にするように、外国ではこの日にお墓参りをするという習慣もあるそうです。教会でもこれらの日の近くの主日に合同祈念祭を行います。