ステンドグラス完成のご報告


 5年もの間、皆様にご協力いただいたステンドグラスですが、98日に下部分のガラス4枚が入り、全てのステンドグラスが設置されました。
 ステンドグラスプロジェクトは2018年、聖堂入り口の「羊のステンドグラス」から始まり、5年かけてようやく主聖堂東側の「鳩のステンドグラス」の完成に至りました。前田万葉大司教も201811月に視察に来られた際、素晴らしいとの激励のお言葉をいただきました。
 このステンドグラスは箕面教会聖堂建立時からある壁画「旧約聖書のマンナ~新約聖書のパンの奇跡~フランシスコ・太陽の賛歌」(別紙作成者の記事1988年参照)から続く風景をイメージし、山と湖と鳩を描いています。また壁画は緑が基調なので、緑色を中心とした色合いにまとめました。

 

鳩は私たち信徒を表しており、信仰という麦の種を撒くために、世界へ羽ばたいて行く様子を描いています。
 こひつじの子どもたちをはじめ、多くの信者の皆様のおかげでようやく完成いたしました。
その間、信徒の皆様には作業のご協力・寄付金等、様々な面から多くのご助力をいただきました。どうもありがとうございます。
 最後に、お忙しい中遠方から箕面まで来ていただき、ご指導いただいた奈良教会の横岩敏行さんには大変お世話になりました。心より感謝いたします。



          製作年月:2018年春から20239
          製作者延べ人数:90
          作製総費用(諸経費含む) : 3,137,817
          ステンドグラス特別献金 : 3,218,100
            現時点で判明している分ですので今後増減があった場合は改めて報告いたします。

                                                              以上
                                      

ステンドグラスプロジェクトチーム
                                                       近藤 美千代


ステンドグラス制作チーム



ガールスカウトの掲示板

ステンドグラス発見

1.       箕面教会は1953年に創設されました。当時は桜ヶ丘の地を拠点にして聖堂と司祭館があり、その土地の中にあった洋館(司祭館)と聖堂にあった古いステンドグラスが残っていました。

2.       2018年にこの古いステンドグラスが現箕面教会信徒会館の倉庫から発見されました(フベルト神父が桜ヶ丘から坊島の地に教会が移転する時に保存しました。)

3.       ブドウの木のステンドグラスと花の絵のステンドグラスを修復して教会に残したいとの意見が出てきました。2018年春から計画してブドウの木のステンドグラスは、新しく制作した麦のステンドグラスと共にその年の秋に聖堂入口の右側に設置されました。

4.       その後このステンドグラスの制作にかかわった「こひつじ」の子どもたちを中心にして大人の方の協力を得て左側に『小羊』のステンドグラスを作成しました。

 

<自分たちの手でステンドグラスを作ることができた!>

   さまざまな方面でステンドグラスを手掛けておられる奈良教会信徒の横岩さんから「信徒の協力があれば子どもたちにも体験させることができ、材料費だけでステンドグラスを作製することができる」と助言を受けました。

子どもたちとお母さん方は、2018年の春から横岩さんの指導の下で、修復と新たなステンドグラス製作を始めました。そして、昨年の秋には修復した「ぶどう」と新しく作製した「麦」のステンドグラスを、2019年の3月には新らたに作製した「こひつじ」のステンドグラスを聖堂入り口に設置しました。また、「鳥と花」のステンドグラスも修復して、同年3月に司祭館2階階段の踊り場窓に設置しました。

<聖堂・東窓全面にもステンドグラスを作ろう!>

   矢野神父さまは以前評議会において、『ステンドグラスの設置について、二つの教会で印象的なことがあった。芦屋教会はブルーのステンドグラスを取り付け、落ち着いた祈りの雰囲気になった。目黒教会はアンソニー・レイモンドという有名な建築家が設計し予算の関係で建築時の1950年代ではなく、近年ステンドグラスを設置し、建物として何十年もかけて完成させようとしている。

 

   箕面教会は建物としてはできているが、完成させていく事が大事と思う。ステンドグラスを作ることなどを通して教会を信仰共同体として築くため、典礼の目に見える、しるしの家、神の家、み言葉の家である聖堂を作っていきましょう。旧約聖書の「ビジョンなき民は滅びる」(箴言29章18節)という意味の言葉を思い起こす。私たちもビジョンを持って小教区のメンバーとして働けるのではないか。しんどいことだが後世に遺していこう』とおっしゃられています。(2018年12月評議会議事録より)

 

   信仰共同体として次の世代に引き継ぐことは信仰や建物、教会運営などさまざまな事柄がありますが、子どもたちや信徒がステンドグラスを自らの力で作り上げていくことが信仰や教会について考える良い機会となり、子どもたちにとって将来の大きな糧となるのではないでしょうか。